身近な危険!アスベストの見た目と含有製品

アスベストの発がん性が確認されたことから、アスベストは現在、使用禁止物質となっています。

とはいえ、使用禁止以降にそれらを使った製品が回収されたわけではありません。

アスベストを吹き付けて施工された建物をはじめ、アスベスト入りのスレートや保温材、断熱材などが使われた建物はまだまだ身近に残っています。

そのため、築年数の古い建物が近隣で解体されているとアスベストが入ってないかなと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。

解体現場に限らず、アスベストは吸引することで健康被害を発生しますので、できれば近寄りたくないもの。

見た目やどのような製品に入っているかが分かれば、アスベストを吸い込むリスクから逃れることができるでしょう。

この記事では、アスベストから体を守るために、アスベストの危険性や見た目で見分けるポイント、アスベストが含まれている代表的な建材を紹介します。

この記事を参考にしていただき、アスベストの不安を少しでも取り除いていただければと思います。

目次

アスベストの危険性

アスベストは髪の毛の5,000分の1程度の細さしかない、とても細い繊維状の物質です。

天然に生み出される鉱物の結晶で、耐久性がとても高い特徴があります。

そのため、吸い込んでしまうと肺に入ってしまい、長期的に留まってしまいます。

小さすぎて体外に排出されにくいことから、肺の中で刺激物となり、いろいろな疾患を引き起こす原因になってしまうのです。

アスベストは触ったからといって、体内に吸収される物質ではありません。

恐ろしいのは、普通に呼吸をすることで、体内に入ってしまうことなのです。

アスベストは小さく軽いことから、劣化したアスベスト製品などを触ると、ほこりと一緒に空気中に舞いあがってしまう恐れがあります。

軽いことから、床に落ちずにしばらく空気中に漂ってしまいます。

空気中に漂っている小さな埃が日常生活の中で目に見えないのと同じで、空気中に漂っているアスベストを目で確認することは困難です。

このような特徴があることから、アスベストが使われている古い建物に立ち入ったときや、建物の解体現場近くなどでは、アスベストが浮遊している可能性があるのです。

アスベストの危険性とは、細くて小さく軽いことから、目に見えずに身体に入ってしまい、一度身体に入ってしまうと体外に排出されにくく、長期的に身体へダメージを与えることだといえます。

アスベストによる健康被害の事例

アスベスト製品を製造していた会社の工場やその周辺地域では、公害ともいえる健康被害が発生していました。

日本におけるアスベストによる健康被害が社会に認知されるきっかけとなった事例をここでは紹介します。

「クボタショック」と呼ばれる事件が2005年6月に発生しました。

兵庫県尼崎市にあったクボタ神崎工場の従業員や周辺住民に、アスベスト疾患が発生していることを2005年6月29日に毎日新聞が報道したことで、アスベストによる健康被害が問題化した事件でした。

それまでにクボタ社内において、この工場勤務者のうち、石綿関連の病気や中皮腫による死者が79人も出ていました。

そのうち11人が公表1年前の2004年に亡くなっており、病気療養中の退職者も18人に及ぶことから対応を迫られていました。

そのことが毎日新聞により、報道されてしまったのです。

これを期に、近隣住民にも健康被害が出ていることがわかりました。

また、すぐには発症しないことから、年数の経過によって病気を発症する方が今も出てきている事例です。

アスベストが引き起こす病気

アスベストを吸引してしまうと、何十年と肺から排出されないことで、肺は長期的なダメージを受け続けます。

それにより、アスベストは呼吸器系の病気を発症させます。

アスベストが引き起こす病気の一例として、

  • 石綿肺
  • 肺がん
  • 悪性中皮腫
  • びまん性胸膜肥厚
  • 良性石綿胸水

などがあります。

石綿肺(せきめんはい)

Image courtesy of David W.Cugell, MD.

長年、粉じんを大量に吸い込むことで起こる病気に「じん肺」があります。

アスベストを大量に吸い込んだことで発生したじん肺が「石綿肺」です。

初期段階の症状としては、軽い息切れや運動能力の低下があります。

肺胞が効果することから、次第に呼吸が困難になり、重い息切れや呼吸不全を起こすようになります。

肺がん

Image courtesy of Anne S.Tsao, MD.

肺の中で長期間刺激を与え続ける特徴から、肺がんを引き起こすこともあります。

肺がんは肺胞の上皮に発生する悪性腫瘍です。

吸引後短期に発症することはものではなく、10年以上の潜伏期間を持つ傾向があります。

中皮腫(ちゅうひしゅ)

引用:胸膜中皮腫|複十字病院

中皮腫は、肺がんとは別に、胸壁や腹部を覆っている膜の細胞ががん化したものです。

潜伏期間は肺がんよりも長く、40年以上とみられています。

肺がんよりも症状は重く、治療が困難な病気です。

そのことから、アスベストを「静かな時限爆弾」と呼ばせることになりました。

びまん性胸膜肥厚(びまんせいきょうまくひこう)

Image courtesy of David W.Cugell, MD.

胸膜と呼ばれる肺の表面をおおう薄い膜が炎症を起こし、その炎症から膜が線維化してしまい、びまん性の肥厚が現れる病気です。

イメージとしては、胸膜の広い範囲が炎症によって腫れてしまい、線維化して厚みをもってしまうというものです。

つまり、肺の表面が厚く硬くなってしまうことから、肺が膨らまなくなってしまいます。

それにより、呼吸機能が低下してしまい、呼吸困難などにつながる病気です。

良性石綿胸水(りょうせいいしわたきょうすい)

肋骨・胸椎・胸骨・横隔膜に囲まれた胸の空間に体液が貯まることを胸水といいます。

胸水のうち、アスベストを吸い込んでしまったことが原因で起こるのが良性石綿胸水です。

胸の痛みや呼吸困難などの症状が出る場合もありますが、無症状というケースもあります。

胸水自体は、3~6ヶ月程度で自然に消滅して治ります。

ただし、症状によっては胸水排出やステロイド剤を投与しての治療が必要になる場合もあります。

アスベストが見た目でわかる見分け方は?

アスベストが使われている主な建材には次のようなものがあります。

  • 吹付けアスベスト
  • 吹付けロックウール
  • 石綿保有保温材
  • 石綿含有成形板

例えば、吹付けアスベストや吹付けロックウールの場合、原材料が天然素材か人工素材かの違い程度で、素人が見た目で判断することは困難です。

それでは、素人はアスベストが使われているか判断できないのかといえば、確実ではないものの推定することはできます。

アスベストが使われているか推定する方法に、次の2つの方法があります。

「築年数による推定」と「建物が完成したときの図面による推定」です。

それぞれについて解説します。

築年数による推定

アスベストに対する法規制の歴史から、建物の築年数によってアスベスト含有の可能性を推定することができます。

建物竣工時期アスベストが含有している可能性素材と使われている用途
1955~1975年・規制なしのため、非常に高い可能性吹付け石綿
・耐火被覆材など
1975~1995年頃・5重量%を超える石綿の吹付けが原則禁止
・アスベスト含有の可能性はあり
吹付けロックウール
・断熱・吸音材
・天井や壁の断熱・防音材
2004~2006年・1重量%を超える石綿含有建材等の使用禁止
・可能性非常に低い
吹付けひる石
・ガスケット
・パッキン
2006年以降・使用全面禁止によりほぼ無し一部猶予が与えられた製品
・ガスケット
・パッキン

建物が完成したときの図面による推定

建築時の設計図書など図面があれば、図面上でアスベストが使われているか推定することができます。

  • 特記仕様書
  • 仕上表
  • 矩計図

これらの図面から、主な建材名、耐火被覆の仕上げ方法、内装材の製品名、建材名などを確認することができます。

この方法の場合、図面などに記載されている建材名などから、建材データベースを使って調べていく必要があります。

製造時期によってアスベストを使っていたり、使わなくなっていたりすることから、この作業は素人には難しいといえます。

推定することはできたとしても、確実性がないことから、専門業者への依頼がいいでしょう。

アスベストが含まれる代表的な建材

アスベストが含まれている建材を確認する場合、どのような建材に使われているかが分かれば、確認がしやすくなります。

商品名としてどのようなものがあったのか、見分ける特徴があるのか、どのような場所に使われているのかについて、ここでは具体的に紹介します。

吹付けアスベスト

吹付けアスベストは、水やセメントと一緒にアスベストを混ぜ、機械を使って建造物に吹付けたものです。

施工された部分の見た目は、綿が貼りついているように見えます。

1955年頃から使われはじめ、1975年まで使用されていました。

素材

吹付けアスベストの素材は、アスベスト、セメント、水となります。

また、アスベストにもいくつか種類があり、吹付け用に使われたアスベストには、

  • クリソタイル(白石綿)
  • アモサイト(茶石綿)
  • クロシドライト(青石綿)
  • トレモライト石綿

が使用されていました。

商品名

吹付けアスベストの商品として、製造・販売されていたものに、次のようなものがあります。

製造時メーカー名商品名石綿の種類石綿含有率製造開始年製造終了年
朝日石綿工業ブロベスト・クロシドライト
・アモサイト
約60~70%昭和37年昭和46年
大阪パッキング製造所オパベスト不明不明不明不明
内外アスベストサーモテックスA・クリソタイル
・アモサイト
60~70%(吸音断熱用)
50%以上(耐火用)
昭和44年昭和50年
日本アスベストトムレックス・クリソタイル
・アモサイト
60~70%(吸音断熱用)
50%以上(耐火用)
昭和37年昭和49年
日本アスベストトムレックスクロシドライト60%昭和37年昭和46年
日本リンペット工事(株)リンペット・クリソタイル
・クロシドライト
S34~S46:70%
S46 30%
昭和34年昭和46年
ノザワコーベックスA・クリソタイル
(一部クロシドライト)
55~70%昭和37年昭和50年
平和アスベストヘーワレックス不明不明不明不明
明星工業スターレックス不明60~70%不明不明
和久産業ベリーコートクリソタイル60%不明昭和50年以前

これは一例ですが、主に多く流通していたものとなります。

判断基準

吹付けアスベストが施工された部分は、むき出しになっている場合、綿が貼りついているように見えます。

この状態だけでは、吹付けロックウールの可能性も考えられますが、材料の色目で判断することができます。

配合されているアスベストの種類によって色が違うことから、綿のように見える施工部分は、単層の場合、青やグレー、白もしくは茶色という場合がある。

二層で仕上げられている場合、グレーか青色の吹付アスベストが施工されたうえに、白色の吹付が施工されていることが多いので、このような色の特徴があれば、吹付けアスベストの可能性があります。

使用箇所

吹付けアスベストが施工されていた代表的な場所には、次のようなところがあります。

  • 鉄骨造建造物の鉄骨の梁や柱
  • 駐車場や倉庫などの天井や壁
  • 空調機械室やボイラー室など

吹付けロックウール

昭和46年に特定化学物質等障害予防規則(特化則と呼ぶ)が制定されたことで、アスベストに対する法令による規制が順次強化されていきます。

その中で業界も製造中止など自主的に取り組みを行っていき、昭和46年前後から多く製造、使用されるようになったのが、吹付けロックウールです。

吹付けアスベストの代替建材であることから、使用用途や特性は良く似た材料となっています。

素材

吹付けロックウールが発売された当初の素材は、ロックウール、アスベスト、セメントの混合材で、水と混ぜて使用しました。

販売当初は一定数のアスベストが使われていましたが、昭和50年の特化則の改正により、アスベスト含有量5%以上の吹付作業が禁止されると、アスベスト含有量を5%未満とした製品改良やアスベスト自体の使用を終了しロックウールのみで製造されていくようになりました。

そのため、現在販売されている吹付けロックウールの建材には、アスベストは一切含まれていません。

商品名

吹付けロックウールには乾式、半乾式、湿式の3タイプの商品があります。

アスベストが含有されていた頃には乾式のものが多くありましたが、現在では半乾式工法が主流になっています。

以下に代表的な商品を挙げます。

【乾式または半乾式】

  • スプレーテック(昭和55年無石綿化)
  • スプレエース(昭和54年無石綿化)
  • スプレークラフト(昭和50年無石綿化、平成15年製造終了)
  • サーモテックス(昭和54年無石綿化)
  • ニッカウール(不明、製造終了)
  • ブロベストR(昭和51年無石綿化)
  • ヘーワレックス(無名、製造終了)
  • 浅野ダイアロック(昭和50年製造終了)
  • コーベックスR(昭和55年製造終了)
  • スプレーコート(昭和54年無石綿化)
  • スターレックスR(昭和55年以前に製造終了)
  • バルカロック(昭和51年無石綿化、平成7年製造終了)
  • ベリーコートR(昭和52年無石綿化)
  • タイカレックス(昭和55年無石綿化)

【湿式】

  • トムウエット(昭和63年無石綿化)
  • ATM-120(昭和63年無石綿化)
  • バルカウェット(昭和63年無石綿化、平成7年製造終了)
  • ブロベストウェット(昭和63年無石綿化)
  • スプレーコートウェット(平成2年無石綿化)
  • サンウェット(昭和50年頃製造終了)
  • スプレーウェット(昭和63年無石綿化)

判断基準

吹付けロックウールが施工された部分は、むき出しになっている場合、吹付けアスベスト同様、綿が貼りついているように見えます。

吹付けアスベストと外見上は似ているものの、吹付けアスベストのような色味などに該当しない場合は、吹付けロックウールの可能性が高いです。

使用箇所

吹付けアスベストが施工されている代表的な場所としては、次のようなところがあげられます。

  • 鉄骨造建造物の鉄骨の梁や柱
  • 駐車場や倉庫などの天井や壁
  • 空調機械室やボイラー室など

石綿保有保温材等

保温材等のうち、アスベストが0.1重量%を超えて含有するものを石綿保有(含有)保温材等といいます。

保温材等には、

  • 石綿保温材
  • 石綿含有珪藻土保温材
  • 石綿含有バーミキュライト保温材
  • 石綿含有けい酸カルシウム保温材
  • 石綿含有水練り保温材(不定形保温材)
  • 石綿含有断熱材

などがあります。

空調設備や衛生設備での配管やダクトなどの保温や保冷目的に使用されていました。

吹付けアスベストに比べると危険性は一段階低いレベル2に該当する建材です。

素材

保温材等の主材である珪藻土やバーミキュライト、ケイ酸カルシウムなどに石綿が混ぜられて作られました。

石綿は、白石綿のクリソタイル、茶石綿のアモサイトが使われていました。

商品名

石綿保有保温材等には、次のような商品がありました。

  • トムボード(昭和48年まで)
  • プロベストボード(昭和48年まで)
  • ケイカルライト(平成11年まで)
  • タイカライト(平成11年まで)
  • ヒシライト(平成11年まで)
  • フェルトン(平成元年まで)
  • ウォールコートM折板用(平成元年まで)
  • カポスタック(平成元年まで)
  • ハイスタック(平成元年まで)

判断基準

保温材等にアスベストが含まれているかの判断を目視のみで行うことは無理といえます。

使用箇所

石綿保有保温材等は、特に高温となる配管やダクトなどに使用されてきました。

  • 衛生設備の配管、ダクト
  • ボイラー本体
  • ボイラー設備の配管
  • 空調ダクト
  • 煙突
  • 折半屋根

石綿含有成形板

石綿含有成形板は、外壁や内壁、天井、床などの面に対して使われる成形板にアスベストが使われたものをいいます。

これまで解説した吹付け材や保温材等よりも危険性が少ないレベル3に該当する建材です。

用途に応じて様々な商品が展開されたことから、いろいろな会社が製造していました。

素材

石綿含有成形板は、セメントに石綿を混ぜ、用途に応じて成形した建材です。

そのため、主な材料はセメントと石綿、用途に応じた添加材になります。

商品名

石綿含有成形板の関連商品は、多岐にわたります。

各社複数商品を出していることから、名前だけでは石綿含有成形板なのか含有していない商品なのかは判断が難しいところです。

石綿含有スレートボードのフレキシブル板だけでも104商品が販売されていた記録があります。

例えば、浅野スレート株式会社だけでも、

  • 浅野LBラス
  • 浅野吸音板
  • 吸音板(1号、2号)
  • 浅野セラミックE
  • 浅野セラミックS
  • 浅野フレキシブルボード

という感じで多くの商品が発売されていました。

多岐にわたることから、国土交通省・経済産業省提供の石綿含有建材データベースで確認するといいでしょう。

判断基準

石綿含有成形板の判断を目視のみ行い判断することは無理といえます。

アスベスト含有建材の使用は2006年9月以降、全面的に禁止されましたので、建築物の建造時の書面や設計図書などにより調査することになります。

それでも判断できない場合には、サンプルをとって分析して判断することになります。

使用箇所

石綿含有成形板は、いろいろなところで使用されてきました。

  • スレート波板
  • スレートボード
  • ケイ酸カルシウム板
  • 押出成形セメント板
  • パルプセメント板
  • スラグせっこう板
  • 窯業サイディング
  • 住宅屋根用化粧スレート
  • ロックウール吸音天井板

見分けるのは専門業者に依頼すべき?

アスベストが含まれている建材かどうかの見極めは、専門業者や専門機関に相談・依頼すべきです。

なぜなら、万が一アスベストを使った建材だった場合に、わからないまま触れたりすることで、周辺の空気中にアスベストが飛散してしまい、ばく露してしまうからです。

アスベストについて、どれくらいの量ばく露すると健康リスクが生じるかということは、現在判明していません。

そのため、健康面を考えると少しの量も吸い込まないことに越したことはないからです。

アスベストが含まれているかわからない状態で、対象のものをむやみに触っていると、実際にアスベストを含んでいた場合に粉じんが発生するリスクもあります。

少量のばく露にどれだけのリスクが有るかは判明していない

アスベストを吸い込んだ量や期間について、どの程度の量を吸うと健康被害が生じるかというリスクは、現在判明していません。

なぜなら、アスベストは吸い込んでから何らかの症状が現れるまでに時間がかかるからです。

厚生労働省のデータでは、潜伏期間は15年以上といわれています。

アスベストを製造したり使用していた職場で長年働いていた方、製造工場の周辺で生活をされていた方が、石綿関連疾患を発症していることから、長年ばく露してしまった場合のリスクは高いとわかります。

ですが、少量のばく露による健康被害の発生は時間が経たないとわからないことから、リスクの実証ができないのです。

少しの量でも吸い込むことで影響が出るのであれば、アスベストは吸い込まないことにこしたことはありません。

そのため、アスベストの含有が疑われる建材がある場合は、むやみに近づいたり、自分で興味本位に確認しようと触ったりしないで、専門業者に依頼するようにしましょう。

劣化している建材にふれると粉じんが発生するリスクがある

アスベストを使った建材は、商品により異なるものの、セメントと混ぜられていたり、薬剤により粉じんになりにくい状態に固められていたりします。

粉じんが出にくく作られていたとしても、経年劣化は免れません。

表面が劣化すると、割れやすくなったり、形状が変形してしまい、そこからアスベストが含有した粉じんが発生してしまうこともあるのです。

そのような劣化が進んだ建材に触れてしまうと、粉じんが大気中に舞ってしまい、アスベストにばく露してしまう可能性があります。

このようなことから、アスベストが含まれている建材かどうか調べなくてはいけなくなった場合は、自分で判断しようとはせず、専門業者に依頼すべきなのです。

まとめ

アスベストは、戦後から平成初期にかけて、多くの建物に使用されてきました。

しかしながら、人が生きていくうえで欠かせない臓器である肺にダメージを与え、最悪の場合死に至らせてしまう物質であることがわかり、使用が禁止されたのでした。

アスベストが含有している建材を使用した建物は、まだ多く残っており、もしかすると身近なところにそれらの建材が存在するかもしれません。

素人が見た目で判断することは難しいのですが、それでも建物が建てられた時期や、その際の図面などがあれば、アスベストが含まれている建材を使用しているかの推定はすることができます。

とはいえ、図面で建材がわかったとしても、その建材にアスベストが使用されているかは、個別に確認を進めないと判断できません。

アスベストが含有している建材かどうかは、専門業者に依頼すれば確実に確認してもうらことができます。

アスベストが含有していることがわかれば、アスベスト対策をしていく必要があることから、最新の専門知識を持った専門家に相談するようにしましょう。

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この記事の執筆者

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アスベストナビ編集部

アスベストナビ代表。アスベストについての総合情報をまとめたポータルサイト「アスベストナビ」を運営している。アスベストの健康被害から法制度の改正まで、幅広い知見を提供する。

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